2024年の暮れから、たびたび話題を集めている大学サークルがある。その名も、「京大クジャク同好会」。一体なぜ、大学にクジャクが? 同会“会員”の野澤智晴さん(この春で農学部農学研究科応用生物科学専攻を修了)と、川添悠義さん(農学部資源生物科学科3回生)に話を聞いた。
#1では同会発足の経緯、2羽のクジャクの誕生秘話などを紹介。ネットで話題を集めた“1枚の写真”や、同好会のリアルな“悩み”、今後の展望とは……?(全2回の2回目/はじめから読む)
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クジャクを自転車に乗せて走る写真に「いいね」が8万件
――「クジャク同好会」のXフォロワーは2万人超えに。特に注目され始めたのは、2024年末くらいからでしょうか?
野澤智晴さん(以下、野澤) そうですね。そのあたりから、3ヶ月で5000人くらい増えました。
川添悠義さん(以下、川添) チャリの写真ですかね?
野澤 そうね。チャリかな。
――クジャクを乗せた自転車がキャンパス内を走る様子を撮影した1枚ですね。8万件以上の「いいね」がついてます。
野澤 あれを投稿したのが2024年12月14日ですね。
入試の日にはクジャクが受験生の応援に
――入試の日にも受験生の応援に現れていましたね。
野澤 (京大キャンパスの)クスノキにサカタニ(※オスのクジャク)を連れて行きました。でも受験生は、それどころじゃなさそうでした。
川添 参考書見ながらとか、お弁当食べながら、ちらっと見るくらいでしたかね。余裕ありそうな人は、写真撮ったりしてましたけど。
チャリの写真以外でも、最近は何千「いいね」とかつくようになりました。Xに投稿するのが野澤さんに代わってからですね。
――野澤さんがSNSを担当するようになってから、注目を集めるように?
野澤 担当っていうわけじゃないんですけど。
川添 それまで複数の会員が気が向いたときに投稿してたんですけど、なんかクソツイが増えた時期があったんですよ。
――クソツイ。
野澤 「『肉じゃが』の『クジャ』の部分」とか、しょうもないツイートが……(笑)。で、野澤さんがなんかやろうかって言ってくれて。