プリッと弾けて濃厚な肝が溢れる…

 コンパクトバーナーで食塩水を沸騰させて採れたてのホタルイカをボイルしていく。みるみるうちに今にも弾けそうなほどふっくらと膨れ上がる。3分ほどボイルしたら取り出し、酢味噌をつけていただく。

実食

 身がプリッと弾けてあふれ出す肉汁とふわふわした濃厚な肝が口の中に絡み、旨味の波が押し寄せる。なんて美味さだ……。他のイカとは違い咬合力を必要としない柔らかな触感。一口ごとにビールを流し込みたくなる最高の即席おつまみだ。

目を取り除くとさらに食べやすい

 スーパーで売っているボイルホタルイカも美味しいのだが、やはり温かいうちに食べるこちらは身の水分が抜けていないためか、プリッとした食感が格別。また胴体に含まれる肝の量も茹で時間の違いか自身で調理した方がいっぱい詰まっている。これこそ現地で獲ったホタルイカでしか味わえない旬の味覚だろう。

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 なお、食べる際の注意として、ホタルイカの内臓には旋尾線虫という寄生虫がいる恐れがあるため、沸騰したお湯で2~3分しっかりボイルしよう。生食してしまうと寄生虫により腸閉塞を引き起こしたり、皮膚組織まで侵入し皮膚爬行症を引き起こす原因になる。生で食べる際は内臓を適切な処理で取り除くか(専門的な知識が必要)、-30℃で4日以上冷凍させる必要がある。

 今回の釣行の目的の一つは果たした。しかし、まだまだ富山湾で体験したいことがある。続いてはホタルイカを“餌”にして、どのような魚が釣れるのかを検証していく。

写真=ぬこまた釣査団(大西)

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