2024年5月に突如SNSで巻き起こった「デカ女」ブーム。その流れに乗って一躍注目を浴びたのがインフルエンサーのミシャだ。身長182センチで、ブーツを履けば2メートルを超える。

 現在は北海道に住む彼女に高身長ならではの悩みから、メイド時代の苦労、「デカ女」ブームの反響から、今後の夢まで聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)

モデル・コスプレイヤーとして活躍しているミシャさん ©釜谷洋史/文藝春秋

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「普通のスカートだとお尻が出て、ワカメちゃんみたいになる」

――服飾の専門学校に通ったことで高身長のコンプレックスを克服したミシャさんですが、そもそも高身長だと服装は大変なのではないですか。

ミシャ 小学生でママの身長を抜いたので、ママの服を着たりしてました。あと家にニッセンのカタログがよく届いていて。そこに高身長向けの洋服のブランドが載っていたんですが「165センチから178センチまで対応」と書いてあって。

 最初に雑誌を見た時はまだ170センチくらいだったから「178センチはさすがに高すぎでしょ」と思っていたら、ある日、自分の身長が178センチを超えたんですよ。雑誌の背の高い人専用のブランドまで超えちゃったから、ショックでしたね。

――178センチを超えると女性向けだと探すのも難しそうですね。

ミシャ だからメンズの服もよく着てました。お尻も大きいからデニムのショートパンツとかスキニーのジーンズとかは入らなくて。昔はカナダに行った時に買っていたんですが、私ってカナダの中でも身長が高い方なんですよ。だから探すのはカナダでも大変で。

 今日はいているスカートも2枚重ねではいています。ウエストの位置が高くて、股下までも距離があるので普通のスカート1枚だとお尻が出て、ワカメちゃんみたいになっちゃうんですよ。なのでインナースカートをはかないと、スカートもあんまりはけないですね。

 

メイドカフェで働くようになった経緯

――専門学校を卒業した後は就職されたんですか。

ミシャ 古着店に就職しました。私が就職した当時SNSのフォロワーが日本一多い有名な古着店で、接客でも身長の高さで目立てるのでメリットでしたね。覚えてもらえますし。お店のディスプレイするのも楽しくて、担当させてもらえる時はすごいやりがいがありました。