6月20日、日本テレビは「TOKIO」の国分太一(50)について、過去にコンプライアンス上の問題行為が複数あったことを確認したとして、レギュラー出演している『ザ!鉄腕!DASH!!』を降板すると発表した。
降板については第三者の弁護士による調査結果などを踏まえて決定し、20日の臨時取締役会で承認を得たという。
TOKIOをめぐっては、2018年に、メンバーだった山口達也氏が強制わいせつ容疑で書類送検されるという問題が起きている。当時の山口氏の謝罪会見と、TOKIOメンバー4人の謝罪会見を振り返る。
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2018年4月、未成年者に対する強制わいせつの容疑で書類送検された山口達也(52)は謝罪会見で、「私の席がそこにあるのであれば、またTOKIOとしてやっていけたら」と甘い発言を繰り返し、世間から激しいバッシングを受けた。
その5月1日に起訴猶予処分が決定したことを受けて、翌2日、城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也の4人が会見を開いた。
セッティングも、山口さんの会見とは違った
5月2日、連帯責任として都内ホテルで謝罪会見を開いた4人は、席の前に立つと、被害者とその家族にそしてファンや関係者らに謝罪、揃って深々と頭を下げる。リーダーの城島さんが会見を開いた意図を説明する間、松岡さんは怖い顔で目を見開きまっすぐ前を見つめ、長瀬さんは視線を落としていた。
4人は黒のスーツに黒のネクタイ、白のシャツという山口さんと同じ姿で現れた。2016年1月に行われたSMAPのいわゆる“公開処刑”での姿が思い出される。しかしSMAPはそれぞれ黒地に異なる模様の入ったネクタイだったのに対して、TOKIOは全員が真っ黒だ。
会見場のセッティングも、山口さんの会見とは違った。4人には一段高くなった席が用意され、紫の布がかけられたテーブルと椅子が置かれていた。何もない場所に立ち尽くした山口さんと差をつけることで、4人のイメージを少しでも守ろうとした事務所の思惑が透けて見える。
最初に口を開いたのは、リーダーの城島さん。彼は山口さんから辞表を託されてもいた。
「山口達也の口から出た言葉が『TOKIOを辞めます』という言葉でした」と辞意の表明があったことを紹介したが「辞めてくれ、と言えない私たちがいた」と苦渋の表情で心中を吐露した。
「甘いことを言った彼を見て、さすがに信じられなかった」と目を見開いて顔を歪めた表情には、それまで見たことがない山口さんの姿への驚きが滲んでいた。