手練れの業界ウォッチャーが、新聞報道にもの申す!
★コメ政局の風を読む
食べたいのに米がない。庶民の苦渋は一向に解消されないが、政党も同じだ。日々読まされるニュースは、賞味期限切れのような失速と品質の低下としか思えぬ迷走ばかり。まさに、投票したくとも信に足る政党がない。有権者の苦渋が偲ばれる。
例えば国民民主党。ほんの少し前まで救世主扱いされたが、風向きは明らかに変わった。産経は5月14日、「国民民主、想定以上のSNS反発…『確認書』で着地図る 参院選比例に菅野志桜里氏ら擁立」との記事を配信した。不倫疑惑や党の方針と食い違う発言など過去の言動をとらえ、擁立を阻む動きだ。
しかも、党の躍進を支えたネット世論が逆に牙を剥く一大事。産経は15日、続報で二の矢を放つ。「国民民主『確認書』は反故にされないか 旧民主政権で前例」。比例代表の候補が党の運営方針に違反した場合、公認内定を取り消す。それが確認書の決まりだが、旧民主党政権下での実例を挙げ、その限界を予想してみせる。事実、17日には早くも、「国民・玉木代表が山尾志桜里氏を注意 『女系天皇』巡るX投稿で」(毎日配信記事)といった尻すぼみの状況が浮かんだ。
ただ、産経の指摘は至極真っ当としても、それなら玉木雄一郎代表はどうすれば良いのか。異論を徹底排除するか、SNSの求め通り擁立を断念するか。基本政策の一致という政党政治の根幹に関わる問題だけに、最適解を探り有権者に提起する建設的な記事が読みたい。
国民民主党より一足早く世の待望を担った日本維新の会もそうだ。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2025年7月号